【2018年度 10月海外企業訪問研修】経営者として、グローバルな可能性を秘めたベトナム市場(平均年齢30歳)を、”人・モノ・カネの経営資源の観点から”、俯瞰的に現地の状況を知り体感する!

日 時:平成 30年 10月 17日(水)~21日(日)

場 所:ベトナム国 ハノイ市近郊

 


 

<主旨・目的>

第4次産業革命(IT・AI等)時代において、グローバルな視野の基、広い見地からのビジネスチャンスを模索する意味において、下記研修を…!
①ベトナムの金融投資の証券市場の見学と、現状把握~実情の視察
②人材不足解消の為、技能実習生の送出先の現状把握と実情の視察
③福井県内のベトナム進出企業の、現状把握と現地見学~実情の視察

 

<内容予定>

企業訪問① 証券市場+投資会社
企業訪問② 研修実習生送り出し機関+学校
企業訪問③ アジチファーム(株)+現地農業施設
現地企業状況懇話会(日系ホテル経営者)+ハノイ近郊観光 等

 

<ベトナム金融市場の、見学と実情視察>

経済成長率6%超・金利5%という、まさに日本の高度成長期を思わせるベトナム経済状況を、現地の投資研究会社よりお聞きし、又、ベトナム証券市場相場としては、右肩上がり(但し、現状は調整局面)傾向であること。中長期的な観点から見れば、まだまだ成長が期待できるので、ベトナムの投資信託等に余裕資金があれば、充分に見返りが期待でき、投資先国としてのターゲット先であることを学んだ!

 

 

<ベトナム技能実習生の送り出し機関の、見学と実情視察>

“日本のお客様、いらっしゃいませ…”という、若くて元気な声が教室に響きわたる。我々が見学先として伺った、ベトナムの技能実習生の送り出し学校の生徒さん(全員27歳迄の若者である)だ!
技能実習生の送り出し機関の現地の人に実情を聞いてみると、この学校に入るのも競争で、入ってから6ヵ月の日本語学習や現場スキルを習得する為のカリキュラムがあり、基本、寄宿舎協同生活をしている。 又、この学校の費用として日本円で約50万円を調達し、日本で働く為の準備を必死で行っているとの事。 ベトナムの月給は約3万円程度で、日本に来れば約15万円(残業込)という事で、約5倍の出稼ぎとなる。
従ってどの生徒も目の輝きが違っており、久々に夢を持つ若者を見た様な気がした。その若者に”日本に行って働いてみたいですか?”と質問したら、”はい、憧れの日本で働きたいです…!”と、返事が返ってきた。我々、受け入れ側の日本人も、このやる気のあるベトナムの人を単なる人手不足の中での労働力としてだけでなく、同じ人としても供に共存していかねばならないと、今回の見学で痛感させられた。

 

 

<福井県内企業((株)アジチファーム 様)のベトナム進出先の、見学と実情の視察>

現地視察3日目、(株)アジチファーム様と待ち合わせ後、現地見学のバス移動の際、朝食に如何ですか?とベトナムで作られた 日本米の”あきさかりのおにぎり”を食したところ、日本で食べるおにぎりより素直に美味しく感じられた。これが、ベトナムで作られた日本米か…!と、正直驚きを隠せなかった。
後に詳しく説明を聞くと、中国の黄河の源流から流れる川がベトナムの農地を形成しており、広大な平野から、日本米の育苗をコンバインを使わず手で田植え(人件費と機械化の費用対効果を計算すると手作業がよいとの事)をし、稲刈~乾燥~精米~低温保存迄を機械化されておりその設備等を見学させて頂いた。
社長・会長の『日本米をベトナムで作り、美味しいお米等を食べて頂こう…!』という強い想いが、現地の農業経営者とのコラボを生み、東京ドーム25個の面積での米の2期作を成功させ、又、日本米の加工品販売の店舗展開を100店舗を目指す…!という、壮大な計画を実現する原動力となっている気がした。

 

 

<所感>

福井県内の経営者(サービス業・運送業・製造業・弁護士・コンサルタント業等)10名で、これから成長が期待でき得る、ベトナム企業訪問研修を行った。
夜、皆で繁華街を散策してみると、東南アジア独特の匂いと若者の情熱でごった返している雰囲気が、ベトナム国の勢いを肌で感じた。
今回のこの研修を通じて、ベトナム人の親日的なマンパワーと経済発展からくるマーケットとしての魅力を、中小企業として活かしていけたらと思った…。

 

 

【事業報告】

会員増強委員 田中 英孝

 


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